
電撃文庫のラノベ、『紅はくれなゐ』(鷹羽知先生原作、玉置勉強先生イラスト)が発売中です。
表紙は着物姿が鮮やかなヒロイン、“紅(べに)”。
遊郭都市吉原一の人気妓楼、秋月楼の花魁として評判の彼女ですが、秋月楼の周囲で遊女や役人を狙った連続殺人事件が起こってしまい、街は不穏な空気に包まれていて…といった展開です。
優しく、人当たりの良さが魅力的な紅は、気位の高い妓楼達の世界では異端の存在。
時折見せる儚げな雰囲気がまた、男心をくすぐるのかも知れませんね。
紅に惚れていて、その身を案じる主人公“犬槇(いぬまき)”は、秋月楼の跡取り息子。
多くの芸妓を間近に見て育った犬槇は、自分の想いに半ば諦観を抱きつつも、紅の放つ他の芸妓とは違う何かに惹かれており、妓楼の息子とは思えない純朴な少年として描かれています。
暗躍する殺人犯と、紅の秘められた過去。
吉原に忍び寄る脅威と、吉原を守ろうとする者達。
権謀術数が渦巻く中、物語はどの様な結末を迎えるのか?
時代劇的な雰囲気と、サスペンスタッチのストーリー進行が独特な雰囲気を形作っている作品です。
吉原という実在の場所をモチーフにしつつ、そこに武装都市としての側面と為政者側との対立、街を闊歩する多くの外国人達といった要素をプラスしたことで、純粋な和モノ作品としての良さだけでなく、良い意味でライトノベルならではの魅力も感じられる作品でした。
吉原という舞台を入念に下調べしたことが窺える細かな生活描写に引き込まれますが、オビを見てみると、これを書いた鷹羽先生は17歳の女子高生だというから2度ビックリ。
\(゜□゜)/
丁寧で透明感のある文章は、吉原に生きる登場人物達の喜怒哀楽を切々と語りかけて来るようで、とても雰囲気に合っていると思いました。
(あとがきのテンションの高さとのギャップもニヤニヤ)
物語の結末がどの様なものになるのか?と予想しながら読んでいましたが、かなり意表を突く展開だったので驚かされました。
やや唐突な感もありましたが、思わずゾッとしてしまうほどの情念の深さ、覚悟や信念の固さといった、強い感情がせめぎあう様子は鳥肌モノでした。
犬槇の持つ淡い恋心がメインの前半からは予想のつかない怒濤の展開は必見です。
(*^-^)b
ある意味、前半と後半では完全に主役が入れ替わってしまう様な感じかも。
ひとつの事件に決着がついた訳ですが、次回がどういった展開になるのかは割と未知数な気がします。
戦物語的な方向に進むのか、それとも、吉原の中で起こった事件に対応して行動していくのか。
役者が揃った感はあるので、2巻以降の方向性と、最終的な目的が何になるのかは興味深いです。
紅というキャラクターが今後どう描かれるのかということ自体が、重要な鍵となりそうな気がしますね。
どう進むにしても、犬槇には非常に困難な道のりになりそうかもww
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紅はくれなゐ
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著者/鷹羽知 イラスト/玉置勉強
''華やかな活況を見せる遊郭…
















