
電撃文庫のラノベ、『九罰の悪魔召喚術』(折口良乃先生原作、戌角柾先生イラスト)が発売中です。
5月に発売された電撃文庫の新刊では、5タイトルの新シリーズがスタートしているのですが、本作はその内の1つです。
表紙は、本作のメインヒロインである悪魔っ娘、アイム。
火の悪魔である彼女は、その体温が非常に高かったりと、人間とは異なる部分も多いのですが、見た目は超が付く程の美少女(かなり巨乳なのは男性読者層に受けそう)で、スタイルも抜群…と、ヒロインとしての素質は十分ですね。
主人公である九罰(くばつ)の周りで、何にでも興味を示す猫のような性格と、時折放つエロチックな意味深発言&大胆なスキンシップがニヤニヤです。
アイム、可愛いよ、アイム!
ヾ(≧∇≦*)ゝ
戌角先生の描く可憐なイラストと相まって、とてもコケティッシュな魅力にあふれたキャラになっていると思います。
他にも、兄想いでしっかり者の妹である七罪(なつみ)や、悪魔を払うエクソシストのルカ(金髪お姉さんでスラリとした美人。…でも胸は控えめww)といった『ツボを抑えた』ヒロイン達も登場。
ある程度美少女ラブコメ系のラノベを読んだことのある方なら、すんなりと受け入れられると思います。
ニヤニヤな大胆サービスシーンも多いので、イラストに惹かれてのジャケ買いもありかと。
(//▽//)
劇中は、天草の乱が成功した後の現代世界が舞台となっており、日本は景教国として栄えている…と、独自の世界色が斬新です。
悪魔の召喚は禁忌とされながらも、実際に効力を持っていたりと、設定面はなかなか凝っていると思います。
そんな中、召喚した覚えのないアイムに押し掛けられ、なし崩し的に召喚者として生活する事になった九罰が、謎の悪魔絡みの事件を追っているエクソシスト、ルカに命を狙われることに…という展開です。
神と悪魔の力をモチーフにした、独特の術技が飛び交うバトルシーンと、ヒロイン達との日常パートがテンポ良く織り込まれ、サクサクと読み進めていけるので良い感じです。
伏線よりは、唐突な後出し事実が多い感じですが、この辺りは世界観を説明する意味も含んでいると思われるので許容範囲内かと。
『予測した内容とのギャップから来る様な意外性』はあまり無いですが、文章自体の書き方はかなり丁寧で好印象でした。
三者三様のヒロイン達の個性も明確に分けられているので、女の子キャラ同士の掛け合いも面白いです。
ただ、それに比べると、九罰自身のキャラクターについては、やや印象が薄いように感じました。
どうやら彼自身にも大きな秘密があったりしそうなのですが、その気配がある割には、現段階では部分的にしか見えておらず、肝心な所はこれからといった印象で残念かも。
但し、ラストのエピローグ部分では、かなり興味深い設定が追加されるので、2巻が発売される事になれば、かなり盛り上がる可能性は残されていると思います。
ヒロイン達は3人いるとは言え、実質的には九罰とアイムの結び付きが特別なものであり、七罪やルカは九罰にゾッコンというよりは見守っている感じなのが現状です。
これが九罰へのラブへと発展するのかどうかも、今後の展開次第といった所なので、是非とも2巻が出て欲しいところですね。
ボーイミーツガールものでありながら、肝心の出会い部分は『こんな感じでした』と簡潔に説明される程度で、同居済み状態からのスタートだったりするのも、やや勿体ないかな~?という気がしました。
ラブコメの出会い部分は、『お約束イベント』が多くなる部分でもある訳ですが、そこを描いてこそのラブコメかな~という気もするので、いずれ回想なり短編なりで描かれる事に期待したいです。
ヒロインのキャラと独特な世界観という、舞台を形作るパーツについては丁寧な仕事がなされた本作。
後は九罰自身の秘密の解明や、成長の様子がどれだけ面白く描かれてくるかに掛かって来そうな気がしました。
そういう意味では、九罰はようやくスタートラインに立ったばかり。
活躍をまだまだ見守っていきたいですね。
気になった方は是非、チェックしてみて下さいませ。
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