- 2009-09-07 (月) 14:48
- アニメ | 戦場のヴァルキュリア
自分の失言に気付いて反省するスージー。
アリシアを深く傷つけてしまったことに思い立ったあと、すぐさま仲直りのために行動した彼女がステキでした。
(*^-^)b
先週の放送で拒絶を見せ、今週はそれを受けてスージーや隊員たちの心境の変化を印象付ける脚本の巧さが好印象でした。
アリシアがなかなか帰って来なかったり、セルベリアがアリシアと覚醒状態でガチバトルに挑む引きなど、ゲームとは異なるアニメオリジナルの要素が増えてきている一方、結末を見据えた伏線も丁寧に張られていっているのが巧いです。
コーデリアの活躍や、ファルディオの思いなど、表に裏に印象的なシーンを配置しつつも、その中心にはアリシアが据えられているので本筋がぶれることもない、という隙のない作りが、物語を分かり易く、説得力のあるものにしていると思います。
ウェルキン自身の行動が主人公としてはやや少なく見えてしまいますが、アリシアへの想いの強さは端的に描かれており、むしろ今回和解に至らなかった事は、当人達よりも周囲の時勢と環境に依るところが大きかったと言えるかと。
とりあえず、夢の中でイサラが語りかけてくるのは神演出だった件ww
アリシア自身は、自分が戦う代わりにウェルキンや第7小隊の仲間達を後方部隊に回し、ファルディオのことも許すという愛のかたちを見せた訳ですが、やはり想いがあればこそ、危険な目に遭わせないために身を引いたということだったのでしょうね。
アリシアの言葉をテント越しに聞いたファルディオの胸中が気になります。
少しは癒されたのか、より後悔が深くなってしまうのか。
どちらにせよ、今後彼が行動する際、アリシアの気持ちを全く知らないまま動くのと、知った上で動くのとでは、同じ行動であっても印象が違ってくるかも知れませんね。
印象と言えば、最近ダモンの不人気具合が半端無い件。
ステレオタイプな貴族主義と無能さは、元から叩かれやすいところだと思いますが、アリシアへの接し方がそれを更に加速させた感じですね。
普通なら、超戦力であるアリシアを如何に従わせるかが悩みどころとなる訳ですが、彼の場合は、義勇軍上がりで貴族でもない小娘をこれほど良い待遇で迎えてやっているのだから喜んで従うのが当然☆みたいな感じに思っていそうな気がしました。
天然で“理解できな~い~♪”みたいなww
対比用に、才女であるエレノアが切れ味鋭い考え方をする様子をもう少しちょこちょこ入れて欲しかった気はしますが、仲間を置き去りにして自分だけ逃げ出した時点で既に、ダモンの無能ぶりは明らかだった訳で、そんな彼に振り回されるアリシアやガリア軍は良い迷惑かと。
車から外に飛び出そうとしたアリシアの肩を、後ろからぐぐい~っと掴まえたりする様子もあるので、ダモンにも言うことを聞かなければムチャな命令を出してウェルキン達を危ない目に遭うようにするぞ、と、最終的には脅す気持ちもあるでしょうが、本当に脅すつもりならウェルキン達をどこかに閉じ込めたりする事も出来たでしょうし、詰めが甘い以前の問題かなと。
アリシアはコーデリアに直訴する機会があった事で、ウェルキン達の無事についてはかなり安心出来たのではないかと思います。
しかし、ウェルキン達の安全が確保されたからといって、すぐに戦闘を放棄するような事もなく、敵味方共に犠牲を少なくとどめる事を前提に、槍をふるい続ける事を宣言。
悲しみの連鎖を止めること、それもまた、彼女の心からの願いなのでしょうね。
むしろ、戦争だから割り切っている部分もあるとはいえ、無力な敵をひたすら排除し続けることは、精神的に孤独&歪みを生む作業だと思います。
力を加減しているとはいえ、既に連戦連勝な訳ですから、彼女の心は既に傷だらけなのではないかと。
今まではウェルキンや仲間達がいたからこそ耐えられていた部分もあったでしょうが、覚醒後はその責任の全てを彼女自身が引き受けねばならないわけで、建て前ではない“戦う理由”がなければ辛いところだと思います。
そんな“戦う理由”を、ただひたすらマクシミリアンの為だとしてきたのがセルベリアな訳で、彼女の意志の強さには改めて驚かされるところかと。
既に3将軍の一角に上り詰めているセルベリアと、大尉に大抜擢されたアリシアでは、立場や期間など、様々な違いがあるのは明らかですが、とりわけ、純粋にマクシミリアンを愛する想いの深さは相当なものかと。
前回の戦いでは、生死をさまよい、無意識状態故の迷いの無さでセルベリアを圧倒したアリシアでしたが、今は迷いまくりな上に支えも無く、不利な印象ですね。
ヴァルキュリア人同士の戦いは見たいところですが、コーデリアの名代という肩書きで戦うアリシアと、自分自身の意思を中核にして戦うセルベリアの決着が、どの様な形でつくのか興味津々です。
また、マクシミリアンとイェーガーの会話から、マクシミリアンの身辺と本国の動きにきな臭さが漂ってきましたが、背水の陣となったマクシミリアン陣営がどの様な作戦にうって出るのかも気になります。
マクシミリアンよりもイェーガーの方がセルベリアにお似合いな気がしてきたww今日この頃ですが、セルベリアの想いはマクシミリアンに届くのか?も大きな見所ですね。
愛するウェルキンを自ら遠ざけて戦いに挑むアリシアと、マクシミリアンから温かな言葉を受けることがなくても、ひたすら彼のために尽くそうとするセルベリア。
異なる愛のかたちを持つ2人がいるのは想い人の腕の中ではなく、戦局を決めるギルランダイオの戦いの渦中であるというのが切なくもあり、皮肉でもありますね。
次回、第24話、『決意』
誰の何に対する決意なのか気になります。
というか、ここに来て予告はセルベリアメインだったのが意味深です。
ゲーム版で残っている戦いの数よりも、アニメの話数の方が少ない気がしますが、オリジナル設定を含めてどの様な決着をつけるのか、見逃せませんね。
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Comments:2
- westernblack 09-09-10 (木) 10:48
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スージーというキャラに着目すると、前回と今回、言葉としては「今後アリシアとどうつきあっていいかわからない」旨のことを言っているのに、意味合いが180度違うのが面白いと思いました。ちょっと偶然とは思えないので、やはり脚本の芸が細かいですね
本編を見て、ご記事を拝読して「青春モノ」という一面があるなーと思いました。前回言葉でアリシアを傷つけてしまった第7小隊の若い隊員たちが、彼女の「ごめんなさい」をきっかけに、そういう自分に直面して傷つき、しかしそれを若者らしく真正面から受け止めて、「できないことなんてない!」という感じで体当たりで乗り越えようとする姿がとても微笑ましく、好印象です。反省ムードをつくるうえでスージーとロージーの役割が大きかったですね。悩んでいる姿が見るからに何とかしてあげたくなってしまうスージーと、「思い立ったら即行動!」のロージーが車の両輪として配され、ちょっと無理のある気もする脚本に説得力を与える役割を果たしていたと思います。それを前提に思うのですが…
ダモンをはじめ、正規軍の上層は今回各所でボロクソに言われていますし、もちろんそれに見合った言動をしていますが、今回の描写を見ると、前回の「アリシアが原隊にとどまれば互いに不幸になる」というのもある程度本気ではないかという気がします。だってまず前回の段階では彼らの予想通りになったでしょう。正規軍の髭の中隊長はもちろん根にアリシアへの蔑視があって、それはとてもヤな感じなのですが、第7小隊が心配して面会にやってきたところで、あえて「化物」と言って見せたのは「現実を知らん若造ども、えらそうなこと言いやがって、ホントにあの化物と人としてつき合えると思ってんのか。お前ら双方のために大人の意見でこうしてやったんだ!」という含みがある気がします。また、最後に車を飛び出しかねないアリシアを抑えたダモンの表情に浮かんだかすかな「憐み」の色も表面をとりつくろっているとばかりは言えない気がします。彼らは「大人」として「差別は当然で、それがお互いに傷を最小限にする道、大人の智恵で思いやり」という立場なのに対し、第7小隊の面々は感覚的なレベルで「仲間の絆は差別を越える」という理想を掲げているというスタンスのように受け止めまこういう若者対大人という構図が見えて、これまで以上に「ああ青春ドラマだなー」した。まあ、でもアリシアよりもイサラのケープの件(…怒)で私は個人的にダモンが好きになれず、アリシアも好きなので感情面で幸せになってほしいですから、ダモン側が間違っていたという展開が個人的に希望なのですけどね…ああ、書いてるうちにやっぱいろんな意味で腹立ってきた…
前回と今回、ある意味地味ですが、個人的にいわゆる「神回」的な感じがします。前回の大和屋さんも今回の横手さんも青春モノで定評のある方で、やはり得意分野では強いなあと思いました。スージーをはじめ(うっ、かなり感化されてます…)若い隊員たちのまっすぐな心がとてもみずみずしく描かれてますね。対比で正規軍の「大人」の醜く見えること(笑)
イサラの夢は特に入り方がすばらしかったですね。私も「あれ?コレ…ホントに夢?」と思ってしまいました。夢の中のお料理で無言のうちに「追いかけなくていいの?兄さん」と伝えるイサラの妹スキル、半端ないですね(笑)イサラの死の周辺回もそうですが、「視聴者にどう見えるか」をきっちり計算しているらしいところが、当然とはいいながらさすがプロだと思いました
それでは失礼します - gurimoe 09-09-10 (木) 17:33
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westernblack様 いつもコメントありがとうございます。
『イサラの妹スキル』という言い回しにニヤニヤさせていただきましたww
まさかこんなところでもう一度イサラの素敵シーンが見られるとは思っていなかったので、感無量でした。
アニメ化にあたって、作品を構成するパーツの組み合わせ方が変わるのは良し悪しがあると思いますが、全く無かったものを上手く加えてくれる事には諸手を挙げて賛成したいと個人的に思うので、今回のイサラの演出は神がかっていたなという意見には賛成です。
それと同じように、ダモンの嫌われっぷりがどんどん上がっているのも、演出的にはありかなと思います。
というか、あそこまで尊敬できないキャラに仕上がっているので当然といえば当然かと。
欲を言えば、エレノアさんよりももう少し上の階級で、話のわかる上官的な人物がいれば良かった・・・というか、よくあんな連中だけで今までもたせられていたなという感じですねww
ウェルキン達と殴りあいになった彼も、結局はダモンと同じような考え方の持ち主だったというか、ダモンがイエスマンしか幹部に取り立てなかった的なウラ設定があるんじゃないかと考えてみたり。
軍内部での派閥あらそいに勝つために色々したりしてそうですし、良識ある軍人が上層にいけなかったから、どんどん全体が腐ってきたみたいな。
実際には、アリシアの力を見て隊を抜けたいと考えるメンバーがいても、それを責めるのが正義というわけではなくて、各人がそれぞれ判断すればいいことだとも思いますが、イサラというダルクス人を受け入れる事ができたという前例があればこそ、アリシアの存在を受け入れやすくなる精神的土壌が出来かけていた、と広義的に解釈する方法もありかもしれませんね。
あと、全く関係ないことで恐縮ですが、最近外国語のスパムコメントやトラックバックが増えておりまして、友人との相談結果にもよりますが、メインブログを旧ブログの方に戻す運びになるかもしれません。
急にサイトごと消去、ということにはならないと思いますが、ある日突然コメント出来ない仕様に変わっているということもあるかもしれませんのでご了承下さいませ。
秋の新番組が始まるころまでにはなんとかしたいなと思っております。
今後ともよろしくお願い致します。
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